社団法人豊川文化協会
文化財めぐり

令和6年度6月開催予定

文化財めぐり 
開催日 訪問地  募集定員 参加料 応募締切
6月5日(水) 吉田寺
法隆寺
(奈良県)
32名 11,000円
(昼食・拝観料込み)
 4月20日(土)
消印有効
■応募方法
 往復はがきに
  @郵便番号・住所
  A氏名
  B年齢
  C電話番号
  D勤務先(学校名)
  E同伴者があれば、同伴者の氏名・住所(1人まで)
 をご記入の上、豊川文化協会 文化財めぐり係までお送りください。
 ※1人1通(同伴者がいる場合には2人で1通)のみ有効となります。


 


令和5年度11月実施結果

秋の文化財めぐり
開催日 訪問地  募集定員 参加料
11月16日(木) 平等院
醍醐寺
(京都府)
32名 10,500円
(昼食・拝観料込み)
平等院鳳凰堂と醍醐寺
文化ふれあい委員 竹尾 眞弓

 11月16日、爽やかな晩秋の朝、競争率2.8倍を見事突破した皆さんと秋の文化財めぐりに出発しました。
 まずは京の台所と銘打つ「月の蔵人」で名物の豆腐料理を堪能しました。

 身も心も温もって最初の目的地、平等院へ。外国人の拝観客が多いことにびっくり。ここからは5班に分かれ、専任のガイドさんが付いて説明してくださいました。金色の鳳凰が輝く鳳凰堂は優美な姿で私たちの目を引きつけます。堂内の平安時代を代表する仏師・定朝の傑作、本尊阿弥陀如来坐像は光背と台座で4メートル以上もある大きな仏様で、思わず合掌しました。壁にかかる雲中供養菩薩像の楽器を奏で舞っているお姿は天女のようでした。
 






 次に訪れた醍醐寺は醍醐山全体を寺領とする大きなお寺で、秀吉の醍醐の花見でも有名です。 多くの国宝、重要文化財がある中で私が印象深かったのは、秀吉自ら基本設計した三宝院庭園と五重塔です。
 ガイドさんによると日本三大五重の塔は、古さで法隆寺、高さで東寺、美しさで醍醐寺だそうです。醍醐寺の五重塔は一層目から二層目、三層目と次第に屋根の大きさが小さくなって、塔としての姿をより美しく整えています。その姿をしっかり目に収めてきました。
 帰りの車中では新しい出合いとなった同じ班の方々と今日の見学についてのお話が弾み、笑顔の解散となりました。


令和5年度5月実施結果

春の文化財めぐり
開催日 訪問地  募集定員 参加料
5月31日(水) 広隆寺
妙心寺「法堂、大庫裏、塔頭退蔵院」
(京都府)
32名 10,000円
(昼食・拝観料込み)
広隆寺と妙心寺「法堂、大庫裏、塔頭退蔵院」
文化ふれあい委員長 山口みどり

5月31日の小雨の朝、スタッフ4名を含めた47名で桜ヶ丘ミュージアムを出発し、京都に向かいました。新型コロナウイルス感染症の五類移行後、初めての文化財めぐり。車内での会話も弾んでいるようでした。
 バスは京都南インターで下り、レストラン八ツ橋庵かけはしにて昼食をいただき、土産選びを楽しみました。
 最初の目的地は太秦にある京都最古の寺院、広隆寺です。

 聖徳太子信仰の寺としても知られ、二体の弥勒菩薩が有名です。
 特に「宝冠弥勒」と通称される半跏思惟像は、切れ長の目と鼻のラインが美しく、俯きがちにほほえんでいるように見えます。霊宝殿内には四十七体の仏像がずらりと並んで圧巻でした。
 次の目的地の妙心寺に向かうころには曇っていた空も晴れ、青空が広がっていました。妙心寺法堂の天井には狩野探幽の傑作「雲龍の図」があります。どの角度から見ても龍の眼が合うという、八方睨みの龍でした。
 最後に妙心寺の退蔵院を見学しました。方丈をとり囲む枯山水庭園「元信の庭」と、池泉回遊式庭園「余香苑」が楽しめました。
 方丈前には、有名な「瓢鮎図(模本)」があり、禅問答が書かれているとの説明でした。
 書院の中には、茶道が禁じられた時代に造られた小さな隠れ茶室があり、皆さん興味深く眺めていました。
 余香苑の紅しだれ桜の見事な枝ぶりは、満開であった春の姿を彷彿とさせられました。来春の桜を見に来たいね、との声が皆から挙がりました。
 一日で多くの文化財に触れ、もったいないくらいでした。無駄のないスケジュールを支えてくださったスタッフやボランティアガイドの皆さんに感謝。
 大満足の文化財めぐりでした。


令和4年度11月実施結果

秋の文化財めぐり
開催日 訪問地  募集定員 参加料
11月17日(木) 永観堂
下鴨神社
(京都府)
32名 9,600円
(昼食・拝観料込み)
京都府〜特別公開永観堂と下鴨神社〜
文化ふれあい委員 星野 光江

 桜ヶ丘ミュージアム周辺のイチョウも色づき始めた11月17日(木)、秋の文化財めぐりに京都へ向かいました。
 東寺の敷地内にある洛南会館での昼食後、堀川通りを北に進み、途中京都御所から同志社大学を通り抜け最初の目的地の下鴨神社に到着しました。
 正式名「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」歴史は大変古く、紀元前90年の修造の記録が残っているとのことです。

 特別拝観により本宮を間近に見ることで、厳かな空気を感じることが出来ました。井戸屋から大炊殿へ水を流す仕組みは、大変興味深く印象に残りました。他にも境内の竹垣、引き戸の意匠など、何気ない手業にも歴史の重みを感じることができました。

その後の永観堂は853年草創の古刹で源頼朝とも縁があります。折しも「源平の争乱と禅林寺」の特別展が開催され、国宝の山越阿弥陀図、重文の みかえり阿弥陀如来などを鑑賞しました。
 “モミジの永観堂”とも呼ばれるその庭は大変素晴らしく、丁度盛りの紅葉が池に映り込む様子を堪能することができました。

途中琵琶湖疏水のインクライン跡を横目に帰途につきました。

令和4年度6月実施結果

文化財めぐり
開催日 訪問地  募集定員 参加料
6月8日(水) 大徳寺興臨院
建仁寺塔頭両足院
(京都府)
32名 9,000円
(昼食・拝観料込み)
京都府 大徳寺興臨院と建仁寺塔頭両足院
文化ふれあい委員 古澤 八重子

 天気は晴れ。
 百名を超える応募者の中、抽選で当選した四十四名とスタッフ三名の計四十七名で参加しました。スムーズな集合により、予定よりも一〇分早く、心躍る京都へ出発しました。
 高速道路は渋滞も無く、湾岸長島PAと大津SAの二ヵ所での休憩をとり、京都東インターで降り、京都ハンディクラフトセンターでの昼食。見た目も美しい京料理をいただき、お土産選びを各自で楽しんでいました。

 その後、特別公開の大徳寺興臨院を訪れ、五つの班に分かれてボランティアガイドさんと合流。
 本堂(方丈)は低い屋根が特徴で、建物全体が安定感を持ち優美に感じられ、そこから見える方丈庭園は、昔中国の僧が生活していた天台山の国清寺の石橋を模し、大石・松をあしらって理想的な蓬莱の世界を表現されているそうです。ずっと見ていたい程、心安らぐ場所でした。




 ボランティアガイドさんと共に次に向かったのは、建仁寺塔頭両足院。本堂は室中に二重格天井を備え、内陣に本尊(阿弥陀如来立像)が安置されています。
庭園は苔に青松が美しい唐門前庭。

 京都府指定名勝庭園の池泉廻遊式庭園は、この時期に半夏生(半化粧)がいきいきと生い茂り白い可憐な花が咲いた様に彩っていました。
 そこから見る茶室の水月亭では茶会が行われていて、とても優雅な気持ちになりました。
 帰りのバスでは事前に御朱印を頼んだ方が受け取ってみえました。
 予定時間より三〇分遅れましたが、皆様のご協力と運転手さんの安全運転で無事、桜ヶ丘ミュージアムに到着できました。
 ありがとうございました。


令和3年度11月実施結果

秋の文化財めぐり
開催日 訪問地  募集定員 参加料
11月18日(木) 仁和寺・妙顕寺
(京都府)
32名 9,000円
世界遺産「仁和寺」と「妙顕寺」をめぐる
文化ふれあい委員長 山口 みどり

 11月18日(木)秋晴れの清々しい朝、2年ぶりの秋の文化財めぐりです。100名近い応募の中から見事当選された44名の参加者の皆さんとともにバスに乗り込み8時出発。高速道路の草津サービスエリアでは修学旅行の学生達と重なり混んでいました。京都に近づくにつれ交通量も増し、少しずつコロナ前の日常に戻りつつあるのを実感しました。

 バスは渋滞を避け京都南ICで下り嵐山方面へ。渡月橋近くのレストランでまずは昼食です。 京都らしいお膳の中でもとりわけ上品な出汁のお豆腐にお腹も心も温かく満たされました。
 その後、辺りを散策。土産店をのぞいたり、桂川のせせらぎや嵯峨野の紅葉を楽しみました。
 今回のメインは、藤井聡太四冠の竜王戦の場所として話題にもなった仁和寺です。ここからは8名から10名の班に分かれ、各班にガイドの方が付き添い説明をしていただきました。
 御所に入ると地を這うような力強い松が出迎えてくれました。「これが見られただけでも来た価値がある」との参加者の声。
 
 御所北庭は、石橋が架けられた池を全面に、後ろには重要文化財の五重塔を望むことができ国指定名勝にふさわしい豪華な美しさです。 広大な伽藍に散りばめられた建造物、細部に渡る職人の技や思いなど、丁寧に説明していただきました。少人数の班行動は質疑応答が気軽にでき、また、統制もとれ易く良かったと思います。

 門跡寺院として使われた歴史もあり華やかさを誇る仁和寺と比べ、落ち着いた風情の妙顕寺は、表千家、裏千家、茶道具店が軒を並べる街中にありました。
 日蓮宗最初の寺院ですが、妙顕寺を創建した日像上人は、当時幕府や朝廷から一つの宗派として認められておらず、迫害を受けていたそうです。
 妙顕寺の庭もすばらしく、中でも竹の坪庭の清々しさ、赤松と黒松の光琳曲水の庭、五色椿と松の庭に響いた水琴窟の涼やかな音。班の皆さんとは同じ景色を見ながら自然と話が弾み、楽しい時を過ごす事ができました。
 帰りは車中から平安神宮を眺め、京都の街をあとにしました。
 車中の飲食禁止ということで、少し遅れての豊川着に「家まで空腹が我慢できなかった」という方もいたようです(笑)
 しかしながら、この時期に運良く感染者も減り、無事バス旅行ができた事に感謝、綿秋の京都を満喫して、マスク越しですが皆さん笑顔の解散となりました。
個人ではなかなか行けない文化財をめぐる企画です。次回も皆さんと再会できる事を楽しみにしております。


令和3年度6月実施予定 ※中止になりました。

文化財めぐり
開催日 訪問地  募集定員 参加料
6月3日(木) 橿原神宮
長谷寺
32名 8,500円
応募締め切り   
5月18日(火)消印有効  

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、予定しておりました文化財めぐりは中止させていただくこととなりました。
ご了承くださいますよう、よろしくお願いいたします。



令和2年度11月実施予定 ※中止になりました。

秋の文化財めぐり
開催日 訪問地  募集定員 参加料
11月  三井寺
石山寺
32名  8,800円

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、予定しておりました秋の文化財めぐりは中止させていただくこととなりました。
ご了承くださいますよう、よろしくお願いいたします。



令和2年度6月実施予定 ※中止になりました。

文化財めぐり
開催日 訪問地  募集定員 参加料
6月4日(木)  三井寺
石山寺
32名  8,800円

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、予定しておりました文化財めぐりは中止させていただくこととなりました。
ご了承くださいますよう、よろしくお願いいたします。





令和元年度11月実施結果

秋の文化財めぐり
開催日 訪問地  募集定員 参加料
11月21日(木)  御寺 泉涌寺
聖護院
32名  7,800円
御寺・泉涌寺と聖護院門跡
文化ふれあい委員会 鋤柄 君代

 秋もいよいよ深く朝夕の寒さが身に凍みる11月21日(木)、晴天に恵まれ高速道路の流れも良く京都に入ってからも予定の行程で進みました。
 山伏の総本山聖護院門跡、皇室との深い関係にあり、それは天明の大火で御所が炎上した際、光格天皇が聖護院に避難しました。又、幕末には孝明天皇が仮皇居としました。由緒ある史跡として「ゆかり」であります。
 御駕籠はゆかりの品、千年の時を経て色落ちや損傷も少なく、四季の花鳥の描かれた扉を見ることが出来ました。
 襖絵数多あり、中でも狩野永徳の大胆な松の構図、松葉が細く描かれ、その下に孔雀、羽根の見事さ大きく繊細に描かれ印象に残りました。
 仏像では智証大師の座像、大きな頭に注目、背面に目録が納れているとのことでした。
 又、修験者の大きなほら貝にふれ、持ち上げて思ったより軽く感じました。各国のインド、オランダ、その他の国のほら貝は彫刻がしてありました。
 午後から泉涌寺へ。聖観音像容の美しさが印象に残りました。楊貴妃観音と言われ、信仰を集め江戸時代から女性に美人祈願の観音様と親しまれているとのことでした。
 泉涌寺御座所は皇族の御参拝に使用され、六つの室、南側に侍従の間、勅使の間、玉座の間、北側に女官の間、門跡の間、皇族の間、すべて位に合わせ、襖絵・調度が違っていてびっくりしました。
 天皇皇后両陛下が11月28日にご参拝なさるとのことでした。
 又、仏殿は運慶作、阿弥陀、釈迦、弥勒の三尊仏の如来様。
 現在・過去・未来を表わす三世仏を拝観。天井に描かれた雲龍図、狩野探幽の筆とのこと。鳴龍が暗くて良く見れませんでした。庭のもみじの紅葉が美しく錦秋を楽しみました。

 案内人の説明に聞き入って、貴重な文化財めぐりを楽しく終え、参加の皆様無事ご家庭へ、思い出多い一日でございました。



令和元年度5月実施結果

文化財めぐり
開催日 訪問地  募集定員 参加料
5月31日(金)  上賀茂神社
龍安寺
32名  7,800円
世界遺産をめぐる〜龍安寺と上賀茂神社
文化ふれあい委員 白井 康次

 5月31日、曇天の朝、桜ヶ丘ミュージアムへ集合し、スタッフ4名を含めた48名はにこやかにバスに乗り、一路京都へ出発しました。
 昼食は桂川のほとり、渡月橋を見渡せる嵐山のレストランで湯豆腐付き京風和み膳をいただき、皆さん満足された様子でした。
 最初の目的地、龍安寺では有名な石庭を鑑賞しました。白砂と石、石庭を囲む土塀、味わいのある様が印象的でした。

 庭園内の見どころでは、石段から見上げる緑豊かな木立より垣間見える方丈の梁、柱の木組みと白壁と、調和の取れたとても見ごたえのある風景でした。
 方丈の襖には雄大な芭蕉絵が描かれていました。
 参加者の皆さんと見た鏡容池(きょうようち)に映る紅葉と木立、浮かぶハスに咲く可憐な赤い花、方丈庭園の素晴らしさが心に残りました。
 次の目的地は上賀茂神社です。
 宮司さんの説明では、正式名は賀茂別雷(かもわけいかづち)神社と言い、京都で一番古いと言われ、天武天皇時代に現在の御殿の基礎が築かれたとのことです。建造物は数多くあり、中でも本殿と権殿は東西に並び建ち、両殿ともに国宝に指定され、桜門と細殿は入母屋造、桧皮葺きで同様に重要文化財に指定されており、歴史の奥深さがあり、建造物は凛として、優美に満ちた神社でした。
 今回は世界遺産に触れ、参加者の皆さん満足の古都京都の文化財めぐりでした。


平成30年度11月実施結果

秋の文化財めぐり
開催日 訪問地  募集定員 参加料
11月27日(火)  大覚寺
平岡八幡宮
32名  8,300円
特別拝観 京都大覚寺と平岡八幡宮
文化ふれあい委員 小原坂恒一

京都は冷え込み寒いと思ったが、当日は暖かく20度に達する最高の一日でした。
 11月27日(火)、予定通り桜ヶ丘ミュージアムを7時45分、参加48名で出発。
ほぼ予定時刻通りに京都北部の平岡八幡宮に到着しました。バスまで佐々木宮司が出迎えて下さりユーモアを交えて案内をして下さいました。
 弘法大師(空海)が創建された山城最古の八幡宮で、祭神は応神天皇。紅漆が多用され、顔料は宝石のウルトラマリン、錺金具には金が使用された貴重な本殿である等、八幡宮の今日までの歴史について説明がありました。
 神殿内陣の天井画、各祭神他境内の樹齢500年の白椿、琴弾弁財天を丁寧に案内して下さり、参加者の皆さんも真剣に聞き入っていました。
 また、平岡八幡宮にちなんだ和歌も教えて下さいました。

眞開きの龍胆玉の如き晴
鈴鹿野風呂

啄木鳥の天鼓のひヾき山桜
佐々木一水

 昼食は金閣寺門前の「錦鶴」にて京料理を満喫しました。
 その後、次の目的地の真言宗大覚寺(嵯峨御所)に着き、二組に分かれてガイドさんに案内していただきました。

弘法大師(空海)を宗祖と仰ぎ、代々天皇皇統の方が門跡を務めた格式高い寺で、あり、また「いけばな嵯峨御流」の家元であり、いけばな発祥の花の寺でもあります。
 その広大な境内を持つ寺院の中を丁寧に案内され説明を受けました。
 鶯張りの村雨の廊下、勅使門、安井堂、天井雲龍図、大沢の池、心経宝塔、宸殿、御影堂、正寝殿、五大堂、勅封心経殿ほか、戊戌(ぼじゅつ)開封法会展示品に心をうばわれ熱心に皆見入っておりました。
 建物の周りには門外不出の嵯峨菊が気品ある姿で咲き誇っていました。
 高速道に入り交通事故と自然渋滞により、予定より一時間遅れて桜ヶ丘ミュージアムに戻って来ました。午後八時着でした。
 参加された皆様のマナーのある協力のもと、運転手さん、バスガイドさん、現地ガイドさんに大変お世話になり、有意義な一日を過ごす事が出来ました。
 ありがとうございました。
 次の機会を楽しみにしています。




平成30年度5月実施結果

文化財めぐり
開催日 訪問地  募集定員 参加料
5月24日(木)  百済寺
近江八幡
32名   7,500円
〜春の滋賀・百済寺/近江八幡を現地ガイドとめぐる〜
文化ふれあい委員 辻村 雅仁

 5月24日(火)、『平成30年度文化財めぐり』〜春の滋賀・百済寺/近江八幡を現地ガイドとめぐる〜に初めて、事務局のひとりとして参加をさせていただきました。
 総勢47名、桜ヶ丘ミュージアムを5分早く出発。2時間30分あまりで10時30分、最初の見学地の百済寺に着きました。百済寺は金剛輪寺、西明寺とともに湖東三山のひとつとして知られています。すでに現地ガイドさんがスタンバイされており、集合写真を撮り、池泉回遊式の喜見院の庭園から進みました。
 見事な山上眺望をして、仁王門に。『百寺巡礼』の五木寛之さん願掛けの大草履御守りは寺務所にあると案内がありました。石段を登り、本堂。入り母屋桧皮葺きで山門とともに1650年(慶安三年)の建立。本尊十一面観音菩薩立像(秘仏)、聖観音坐像、如意輪観音半跏像、聖徳太子孝養像が安置されています。
 鐘つき堂の梵鐘の余韻は、長さと美しさが広く知られると説明がありました。
 百済寺全体が石段、坂道ばかりで、2、3人参詣できず。事務局のおひとりがさり気なく脚の不自由な方に手を差し伸べられておられ感心しました。
 市会議員をやられたと言う熱心に説明戴いたガイドさんにお礼をのべ、車で20分あまりで昼食場所の一休庵さんへ。
 一人用の鍋に火を点けていただき、おいしかった。
 20分遅れで次なる近江八幡へ。1時間あまり、14時前にバスの駐車場小幡Pに到着。現地ガイドさんにつき、3班に分かれて、1時間30分の散策に出発。
 旧伴家住宅を右に見て新町通りを左に、旧西川家住宅で、家訓『先義後利栄 好富施其徳』(義を先にして利を後にすれば栄える 富を好しとして其の徳を施せ)を学び、新町通りを北に。八幡堀に出て、魚屋(うわい)町通りを南に歩き、近江兄弟社前のヴォーリズ像前で、説明を聞く。また、北上、明治橋を渡り、右に折れて、バームクーヘンの店を覗き、左に進む。
 すぐに日牟禮八幡宮に着きました。平安時代の創建、京都府八幡市の石清水八幡宮の神霊を勧請したものとのこと。立派でした。
 踵を返し、白雲橋を渡り、白雲館を観て、右に。近江兄弟社を魚屋町通りを南へ、次の交差点を右折し、新町通りを抜けて小幡Pに戻りました。
 予定よりも30分くらい遅れ、15時30分に帰路に就きました。幸運にも大きな渋滞もなく、桜ヶ丘ミュージアムに19時ごろ無事に到着。
 爽やかな初夏を思わせる一日、麦秋の田園風景の中、ご参加の皆様方のご協力のもと、終始、安全運転のドライバーさん、話題豊富なバスガイドさん、丁寧な現地ガイドの方々にお世話になり、実り多い一日を過ごすことができ、誠に有難うございました。
 また、違う季節にゆっくりと訪れたいです。




平成29年度 11月実施結果

文化財めぐり
開催日 訪問地  募集定員 参加料
11月16日(木)  相国寺
旧三井家下鴨別邸
32名   7,800円
秋の相国寺と旧三井下鴨家別邸
文化ふれあい委員 白井 康次

 晩秋と思いきや初冬を思わせる朝を迎え、文化協会事務室前へ集合し一路京都へ出発しました。
 楽しみな昼食は京都市内にて京都風 秋の和み膳をいただき、多くの女性の皆さんは満足そうな様子でした。
 目的地の相国寺、臨済宗相国寺派大本山の法堂と方丈を参拝。
 紅葉の時期なのに参拝される人も少なく意外な気がしました。法堂は歴史を感じさせる重厚な木組みの素晴らしい外観で、また堂内天井の蟠龍図は指定された所で手を叩くと龍が鳴くと言われ、参拝者全員が叩くも残念ながら龍は鳴きませんでした。
 方丈では建物内の襖絵など素晴らしい文化財を鑑賞させていただきました。
 裏手庭では、目にやさしい緑の木々と紅葉の鮮やかな様子を参加者の皆さんがカメラに収めていました。
 そして次の目的地、旧三井家下鴨別邸を鑑賞。 建物別に屋根は寄せ棟、入り母屋などすべて小気味よく、粋で気品さえも感じられる建物でした。主屋の和室には吉野杉と思われる見事な材がふんだんに使われていました。
 こちらの主屋の裏庭でも、参加者の皆さんがにこやかな笑顔で撮影をしていました。
 見学を終え、帰路のバスの中、私は清々しい気持ちで一杯になりました。文化財めぐりに参加していただいた皆さんのマナーの良さに感謝。 そして次回も文化財めぐりでお会いしましょう。




平成29年度 6月実施結果

文化財めぐり
開催日 訪問地  募集定員 参加料
6月13日(火)  京都御所
二条城
32名   7,300円
六月の京都・京都御所/二条城を専任ガイドとめぐる
文化ふれあい委員長 山口 美恵子

 毎年この時期に計画される文化財めぐりは、天候が心配されるところでしたが、当日は、絶好の行楽日和に恵まれました。
 行先は、平成二十八年七月から拝観のための予約が不要となった京都御所と平成二十三年度から文化財の本格修理工事が行われている二条城で、専任ガイドとめぐるという行程でした。
 定刻よりやや早く出発し、混雑することもなくスムーズな流れでしたので、予約時間より早めでしたが昼食となりました。
 昼食後、最初の目的地である京都御所へ向いました。一般公開以降、入場者が急増したことで入場の際の警備が強化され、混雑していると聞いていましたが、並ぶこともなく入場できました。現地で合流したガイドさんもこんな日は珍しいと仰っていました。
 お願いした現地のガイドは三名で、三班に分かれての御所めぐりとなりました。建物内に入ることはできなかったものの、ガイドさんの説明により別世界と感じていた皇族の生活空間を垣間見ることができ、元皇居の歴史的建造物に感銘を覚えました。

 御所での拝観を終え、次の目的地である二条城へ向かいました。御所を出る時には噂通り、入り口付近には長蛇の列ができていました。 
 二条城は、世界文化遺産に登録され、かつ、二の丸御殿は国宝に、また、城内の建造物や壁画などの多くが国の重要文化財に指定されています。改修されたばかりの東大手門から城内に入り、二の丸御殿へと向うとその入口には真に絢爛豪華といえる「唐門」がありました。
 京都御所と同様三班に分かれて、いよいよ二の丸御殿の内部へ。ガイドさんの説明を受けながらの探訪でしたが、当時の建築様式や壁画などの文化財がそのままの形で残されていることに只々感心するばかりでした。中でも「黒書院」は徳川慶喜により大政奉還が行われた場所と聞き、史実の現場を目の当たりにして、一瞬タイムスリップしたかのような何とも言えない感覚を味わいました。元々、二条城は、徳川家康の宿所として建てられ、その後、近代では離宮や京都府の府庁として使用されたとのこと。修学旅行以来の訪問でしたが、歴史深い史跡に改めて感動を覚えつつ二条城を後にしました。帰路は渋滞にはまってやや定刻より遅れたものの無事に桜ヶ丘ミュージアムに到着しました。バスを降りて参加者を見送る際、多くの方に次回も是非参加したいという声を掛けていただき、満足のいく有意義な文化財めぐりとなりました。



平成28年度 11月実施結果

            
秋の文化財めぐり
開催日 訪問地  募集定員 参加料
11月29日(火)   源光庵
北野天満宮 
32名   8,000円
〜京都 源光庵と北野天満宮をめぐる〜
文化ふれあい委員長 山口 美恵子

 出発前の豊川はまさに行楽日和の晴天で、参加者の皆さんと京都の紅葉への期待に会話を弾ませつつ、定刻の7時45分に桜ヶ丘ミュージアムを出発しました。
  車中ではベテランガイドさんによる楽しいトークで和やかな雰囲気のまま京都へ。道中は交通量が少なかったこともあり、予定時間より15分程早く京都東ICを降りて、そのまま昼食会場へ向かいました。
 
 昼食後、最初の目的地である源光庵へと向かいましたが、車中から見る空には墨のような黒雲が立ち込めており、出発前の豊川での天候からは予想もできなかった状況で、目的地に着くころにはついに小雨が落ち始めてしまいました。源光庵本堂前での集合写真は、まさに雨に濡れながらの一枚となりました。
 源光庵は、JR東海キャンペーン「そうだ京都、行こう。」の舞台となった曹洞宗の寺院で、2014年以降観光客が急増し、現在では多くの観光客が訪れる観光スポットとなっています。特に、寺宝とされる丸窓(悟りの窓)と角窓(迷いの窓)は、正座しながら窓越しに枯山水の庭園を見ると心が洗われるような風情がありました。
 一方、廊下の血天井は、慶長五年(1600年)の関ケ原の戦いの前哨戦となった伏見城の攻防戦で豊臣軍の大軍に攻められ、伏見城中の大広間で自刃した徳川軍の家臣ら約800人の血痕が残る床板が源光庵の天井の一部にそのまま使用され祀られています。その天井を見上げると悲痛な叫びが聞こえてくるようで、戦に散った武士たちの冥福を祈るばかりです。 源光庵を出てバスに乗り込むころには心配していた雨も止み、木々の葉も陽に照らされ本来の色彩をかもし出していました。

 次の目的地である北野天満宮は、平安時代に学者・政治家として活躍した学問の神様として名高い菅原道真公をお祀りする、全国約一万社の天神社・天満宮の総本社です。当日も修学旅行生など多くの観光客が訪れていました。 国宝である拝殿で参拝し、期待の大きかったもみじ苑へと進みました。苑内にはかなり多くのもみじがありましたが、残念ながら色づき具合はピークを過ぎていたように感じました。 それでも、国宝である本殿、石の間、拝殿、楽の間といった合一棟の屋代と紅葉のコントラストは歴史の重みを感じさせる風情がありました。また、苑内には、1591年(天正19年)に豊臣秀吉が戦乱の京都を外敵から守る防御機能と洪水対策などのために築いた御土居とよばれる土塁があり、江戸時代にはそのほとんどが取り壊されてしまいましたが、北野天満宮苑内の御土居は当時から現存する史跡となっています。


今回の文化財めぐりは、京都の紅葉を感じることのできるスポットを二か所めぐりました。帰りは渋滞の関係で予定していた時間から遅れてしまいましたが、皆さまのご協力のおかげで何事もなく充実した文化財めぐりとなりました。



     

平成28年度 6月実施結果

            
文化財めぐり
開催日 訪問地  募集定員 参加料
6月29日(水)   鎌倉大仏殿高徳院
鶴岡八幡宮
江島神社  
32名   8,000円
〜専任ガイドとめぐる古都鎌倉〜
文化ふれあい委員長 山口 美恵子

 6月29日(水)、小雨が降る中、神奈川県鎌倉市に向け出発しました。茅ヶ崎中央ICを出て、長い松林を抜けると湘南海岸が見えて来ました。途中雨も上がり、車窓一面に広がる海岸を眺めながら、初めに今年3月、ご本尊の保存・修理作業を終えた高徳院を訪ねました。
 今回、鎌倉寺社巡りとして、専任ガイドをお願いし、班ごとに分かれて拝観しました。本尊は「鎌倉大仏」「長谷の大仏」として知られる阿弥陀如来坐像。鎌倉の仏像では、唯一の国宝です。
 大仏殿は地震・台風などにあい、1495年(明応4年)に津波で流され、露座の大仏となりました。仏像の手(指)の形(印相)は数種類あり、様々な意味が込められているそうです。阿弥陀如来像の指の形は9種類の「印」があり、鎌倉の大仏様は「上品上生(じょうぼんじょうしょう)」という最高の悟りを表す印だそうです。その後、胎内を拝観。大仏の内部は空洞になっており内壁に格子模様が見られます。像が大きいので30回以上に分けて行われた鋳造の継ぎ目や頭部周辺の幾重も補強した様子を見ることが出来ました。



 昼食後、専任ガイドと共に鶴岡八幡宮へ向かいました。若宮大路は鶴岡八幡宮の参道であり、中央に二筋の葛石を置き、その間を高くした「段葛」と呼ばれる参道があります。この道は源頼朝が妻政子の安産を祈願して築造しました。 鶴岡八幡宮は、源頼義が奥州藤原氏との前九年の役での勝戦を祈願して、京都の石清水八幡宮を鎌倉由比ガ浜に勧請(かんじょう)して祀ったのが始まりです。 ここで一番先に参拝するのが、若宮(下宮)だそうです。源頼義が創建した由比若宮を、源頼朝が現在の若宮辺りの場所へ遷座したそうです。その後、隠れ銀杏や静御前ゆかりの舞殿の説明を聞きながら、大石段を上ると桜門、その奥に拝殿とつながった本宮(上宮)があり、鮮やかな色彩と装飾に感銘をうけました。

 最後は、江島神社へ参拝。ご祭神は、天照大神が須佐之男命と誓約された時に生まれた神で、三姉妹の女神様です。仏教との習合によって、弁財天女とされ、江島弁財天として信仰されています。一つ目の御社殿「辺津宮(へつのみや)」まで行き、参拝の前に茅の輪(ちのわ)をくぐって、罪穢れをお祓いし、お参りする事が出来ました。

 鎌倉を代表する観光名所のため、多くの観光客や修学旅行生で賑わっていましたが、朝の小雨もあがり、梅雨とは思えないほど爽やかな一日となり、皆様のご協力のおかげで素晴らしい文化財めぐりとなりました。



平成27年度 実施結果

平成27年度 秋の文化財めぐり
 開催日 訪問地 募集定員 参加料
11月26日(木)   比叡山延暦寺
近江神宮
32名   8,100円
比叡山延暦寺と近江神宮
文化ふれあい委員 小田 純子

 11月26日、早朝7時30分、参加してくださった方々と共に、滋賀県(延暦寺・近江神宮)に向かいました。京都経由で滋賀に入り、比叡山に登りました。残念ながら琵琶湖は見えず、眼下に雲。それもまた、あまり見られない光景かと…その上暖冬のため紅葉はイマイチ。それでも、時々美しく色づいた木が見えると、喜びの声が聞こえてきました。
 今回は、延暦寺の中で最大の仏堂『根本中堂』のある東塔巡りでした。『根本中堂』には、『不滅の法灯』1200年間灯し続けている灯がご本尊の前に安置されています。”油を断やさないよう気をつけなさい“という意味から『油断するな!』という言葉ができたそうです。

 また、昭和天皇の即位式のために移築された延暦寺の迎賓館『書院』を観覧させて頂きました。
『書院』は普段は公開しておらず、内観できた事は大変貴重でした。この建物は、明治時代に『煙草王』と呼ばれ村井財閥を形成した実業家『村井吉兵衛氏』が、大正5年東京赤坂山王台に130万円(現約130億円)をかけて建てられたものを、延暦寺が昭和3年に購入して移築建立したものです。
 玄関から始まり、お部屋・廊下・欄間すべてが美術作品を見ているようで芸術性の高さにため息が出るものばかり、その素晴らしさに心洗われました。日本人の繊細さ・優しさ・奥ゆかしさ・優雅さが感じられ、見せて頂き本当に幸せでした。これほどまでの建物を雨風日差しから守っていく為には、手間もお金もかかります。それでも日本人として失くさないでほしく、又多くの人々に見て感じて頂きたいと思いました。


次に向かった『近江神宮』は天智天皇が祀られています。天智天皇は、漏刻(水時計)をお造りになり、時報を始められた事はよく知られています。
境内には『時計館宝物館』があり、また、日時計・和時計等珍しい時計が設けられています。
 日常生活から離れた素敵な一日でした。



平成27年度 文化財めぐり
開催日  訪問地 募集定員 参加料
6月25日(木) 安倍文殊院
談山神社
32名 8,500円
安倍文殊院・金閣浮御堂霊宝館特別拝観と談山神社
文化ふれあい委員長 山口美恵子

 6月25日(木)、今回は学問と知恵が授かる仏様で有名な奈良県桜井市にある安倍文殊院を訪ねました。
 645年の大化の改新、新政府の左大臣となった安倍倉梯麻呂が創建したものです。安倍仲麻呂や平安時代の陰陽師、安倍晴明ゆかりの地としても知られています。京都府の知恩院、山形県の大聖寺と共に日本三文殊の一つです。はじめに、客殿に於いて住職のユーモアのある法話を聞きました。
 昼食は、滋養強壮効果のある食材で作られた健康薬膳精進料理。おしながきの効能を読みながら会話も弾みました。
 次に本堂に祀られている国宝の渡海文殊(とかいもんじゅ)を拝観しました。巨大な獅子にまたがる総高約7メートルもある文殊菩薩を4体の脇侍像が取り囲む文殊五尊像です。ご本尊の騎獅文殊菩薩像は、理知的な文殊様に対し、獅子の顔はほんわかとした表情で左側にいる善財童子を見守っているように見えました。
 金閣浮御堂・霊宝館は、安倍仲麻呂公、安倍晴明公をお祀りしているお堂です。古来より七難即滅七福即生と言われ、一生の内に七つの思いがけない災難に出会うとされており、そうした七難(災難)に遭わないように参加者全員で厄除け・災難除けの「七参り」をしました。

 次に向かったのは、多武峰(とうのみね)の山中にある談山神社です。
中大兄皇子とともに大化の改新を断行した藤原鎌足を祭神としています。社名は、二人がこの山で蘇我氏討伐の密談を交わしたという伝承に由来します。豪華な社殿は、日光東照宮のモデルになったと言われています。本殿では室町時代の絵巻などを鑑賞しました。談山神社は奈良県屈指の紅葉の名所ですが、今回はシーズンオフでお土産屋もシャッターがほぼ閉っていました。
 駐車場から神社前までの区間は急な石段や坂道の上り下りがあり、移動が結構大変でしたが、静かな雰囲気の中で良い文化財めぐりとなりました。    



平成26年度実施結果

開催日 訪問地 参加人員
6月4日(水) 明日香村石舞台古墳
金峯山寺蔵王堂
44名
11月27日(木)  建仁寺塔頭:正伝永源院
高台寺
44名


   


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